今日も終日お寺めぐり

町田暮歩のお寺探訪記。お寺参りはこんなに楽しい!

ちょっとお休み

コロナが落ち着くまでお寺参りはちょっとお休み。 しばらくは 『ほとけと鳥と山茶花』というブログで身近な生活について書こうと思います。 そちらもどうぞ、よろしくお願いします。 kigono-enikki.work

ちぐはぐな仏さま ひとほとけ その9

百聞は一見に如かず、仏像の本当の素晴らしさもまた、自分の目で確かめてみるに如くはないのです。大安寺で毎年11月に御開帳される秘仏の十一面観音菩薩。胴体は奈良(天平)時代当初の木彫が今も残りますが、頭部は後の時代になって補作されたものです。 …

大安寺、ダルマみくじと聖観音 ひとほとけ その8

あさっては明日の明日で、おとといは三日前の明日なのですから、今日あるものは明日もあることが当たり前ならば、1200年昔のものが今日あることにも、何の不思議もありません。大安寺は奈良県奈良市にある真言宗のお寺。大安寺の前身である百済大寺は日本で…

しゃがんで拝む凛凛しい仏  いちにちひとほとけ 7

色々なことが制約される昨今、外出も気を付けてすれば悪くはないと知りつつも、遠出するのは気が引けて、近場のお寺をぽつぽつとお参りする日々。 令和二年度のお寺参りは、一つ一つの仏さまとじっくり向き合い、仏さまとは密な関係になれるような参詣にした…

とぐろとヘビと好々爺 ― いちにちひとほとけ 6 ―

宇賀神という神さまをご存じでしょうか。 宇賀神はぐるぐるとぐろを巻いた白蛇の神さまです。しかし鎌首をもたげたそのお顔はおじいさんです。もっともおばあさんの場合もあれば、まだ若い人のこともあるようです。 宇賀神はお寺で信仰されていますが、イン…

行基菩薩の求道の旅  一日ひとほとけ5

奈良時代、日本の仏教は鎮護国家としての信仰、つまり仏の力で国を守るためのものであり、また東アジアの国際社会の一員としての学問的ステータスでもありました。 そんな時代、行基菩薩は民衆の中に入って仏の教えを説いてまわり、百姓と一緒になって道を整…

一日ひとほとけ その4 ― 東大寺びんずる尊者 ―

賓頭盧(びんずる)さんはお堂の外で、一人ぽつんと椅子にお座りになっています。 賓頭盧尊者はお釈迦様のお弟子の中でも大変優秀なお方で、また神通力の使い手としても知られていました。神通(じんずう)とは、「どんなことでも自由自在になし得る、計り知…

あうんの仁王、東大寺南大門の夜 ― ひとほとけ その3 ―

東大寺南大門に立つ仁王さま。向かって左、アッと口を開くのが阿形(あぎょう)、右でウンッと口をつぐむのが吽形(うんぎょう)の力士です。 私が中学生のころの歴史か美術の教科書には確か、大胆で力みなぎる躍動的な吽形が運慶作、枠内にきっちり納めた丁…

小窓から見た大仏さま ― ひとほとけ、その2 ―

東大寺では11月の毎週金曜日、大仏殿の「夜間特別参拝」が可能です。 今年は午後6時から新型コロナウイルス終息祈願法要が行われ、午後6時半頃からは大仏さまへ奉納演奏がささげられています。 奈良の大仏のおわす東大寺大仏殿は江戸時代に再建されたも…

一日ひとほとけ。 ― その1 ― 

また新型コロナが流行りはじめました。お寺参りも密を避けて、回数もへらした方がよさそうです。そのかわり、私はひとつひとつの仏像と、これまでよりももっとじっくり向き合ってみたいと思います。 お寺にはたくさんの仏像がありますが、その全てと心が通じ…

潤む仏のガラスの眼 ― 長岳寺その3 ―

前回のつづき hinemosu-oterameguri.info 仏像巡りにもバイブルがあります。1919年に出版された『古寺巡礼』は当時の知識人の間で評判になり、触発された多くの作家や学者、芸術家などが仏像を鑑賞しながら奈良の古寺を巡りました。著者の和辻哲郎は『古寺巡…

普賢菩薩のお説教 ― 長岳寺その2 ―

前回のつづきお釈迦様のお弟子の中でも特に優れた十人の尊者がおられます。釈迦十大弟子と呼ばれ、智慧第一の舎利弗、神通第一の目犍連、多聞第一阿難陀など、それぞれに得意の分野をお持ちになっています。 その中で説法第一と称されるのが富楼那尊者。仏教…

長岳寺にて秋納め ― その1 ―

「季節の移りかわるのは早いもの」とは申しますが、秋のすすむのはことさらに早くて、もう来週にはすっかり終わってしまうのではないかと心配になる今日この頃。 お寺参りは四季折々に楽しいものの、秋の日の参詣はまた格別なのです。 世の中に 絶えて桜の …

ただならぬ霊像にあとずさり ― 霊山寺 ―

世の中にはインドに「呼ばれる人」と、「呼ばれない人」がいるのだそう。「呼ばれる人」は何かに引かれるように何度もインドを訪ね、「呼ばれない人」は生涯その地を訪れることなく終わります。 本日参詣する霊山寺の寺名の由来は、インドの霊鷲山という山に…

生駒山をおりて奈良のお寺へ ―寶山寺― その2

hinemosu-oterameguri.info 前回のつづき 「生駒の聖天さん」として親しまれる寶山寺。現世利益を求める多くの人で賑わいますが、お堂の前でご利益を願って手を合わせる人々の真剣な顔はなかなか凄まじい。境内には参拝者がどんどん焚き続ける線香の煙がもう…